個人事業主になる前に必要な準備と心構え

独立して個人事業主になるためには、まず稼げるスキルを身に付ける必要があります。個人事業は、スキルが高ければ高い程、収益を多く上げる事が出来るので、最初の目標としてはまず生活費を稼ぐ事の出来るレベルまでスキルを上げる事を目標にすると良いでしょう。

起業に十分なスキルが身に付いたら、自分のスキルを集めた作品集である「ポートフォリオ」を作成しましょう。現在はSNSなどもポートフォリオとして使用されていますが、自分の作品を見せる事で営業の際に仕上がりをイメージしてもらいやすくなります。

出来上がったポートフォリオを見てもらい、事業に共感、支援してくれるクライアントを予め探しておく事も重要な独立前準備の一つです。起業直後は、仕事がすぐに軌道に乗らない事も多いので、現職で繋がりがある方や、クラウドファンディング、SNSなどでクライアントを見つけると良いでしょう。

クライアントが思うように見つからない場合に備えて、ある程度貯金をしておく事も重要です。目安として、パソコンなどの初期準備費用として約35万円と、収入を得られなかった場合に備えた3ヶ月分の生活費約40万円、経費や雑費の約15万円、合計90万円~100万円は用意しておくと安心でしょう。

そして、独立するからには、「自分の頑張りが全てである」事を肝に銘じる必要があります。会社では、一部の事業で赤字が出ていても、他の事業で補填して全体として収益が出ていれば問題ありませんが、個人事業主はそうはいきません。会社員として務めていた頃よりも、支出は大きく、収入は小さく感じてしまいます。